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| 8月21日(火)のブログに「日本のドラマは、すべて駄目か?」というわけではない。と書いたが、このドラマがそのひとつである。
 もう、すでに15年前の作品であるが、未だに「傑作」だと思っている。いや「名作」というほうが相応しいかもしれない。すでに4、5回見たほどだ。視聴率も良く、その後スペシャル編が作られ映画化までされたのは当たり前かもしれない。それほど、この作品は(私の中で)気に入っている。
放映当時、(霧原直人役「豊川悦司」)(霧原直也役「武田真治」)の2人とも、それほど人気があったわけではない。この番組を通してみれば、2人の確かな演技力を垣間見る事が出来る。原型となった「世にも奇妙な物語」の2本の作品「常識酒場」と「トラブル・カフェ」(霧原直人役「今井雅之」)(霧原直也役「東根作寿英」)2人の主演でも、別に問題はなかっただろう。
飯田譲治氏の脚本、演出の巧さ。構図、センス、カメラアングル、配役の妙、どれをとっても一級品である。つまらない(=駄作)とだと思う作品は、ひとつもなかった。最初から最後まで、物語は重くて暗く、この作品に「笑い。」は一切必要ないといえる。特筆すべきは、飯田氏の「台詞回しの上手さ。」にある。印象に残ったので一部抜粋したと思う。
第17話「UTOPIA」〜理想郷〜
(花輪正太郎役「今福将雄」)「世の中と言うのは難しい。〜〜〜〜〜世界はまだ、そこまで進んでいない。」この場面の台詞の応酬は、圧巻である。聞き入ってしまった。この場面の台詞の中に「戦争をやめさせる事が出来ない。戦争にはどちらにも正しいといえる真実がある。〜〜〜人を無理やり押さえ付けることに力を使えば、必ず歪みが出来る。〜〜〜物質に支配された世の中の価値観 捨てると言う事だ。〜〜〜。」
THE OTHER SIDE
(百目鬼法一役「村松利史」)「〜〜〜人間は自由なら幸せというわけじゃない。何かにもたれかかってないと不安な人間の方がずっと多い。支持されたり、支配されたり、何かのために身をこにして働いたりする事に幸せを感じ、人生の意味を見出す人間はたくさんいる。そういう人のためにも、宗教というのは、絶対必要なんだ。」
2つの台詞だけとっても、本当にその通りだと、思わずには入られない。(俳優の「静」(=俳優が、まったく動かない事。)の中に、どれだけ説得力がある台詞を入れられるかで、脚本の力量がわかる。
しかも、この作品「THE OTHER SIDE」は「オウム真理教」事件を先取りしているのだ。宗教(この場合は、カルト教団だろう。)によって洗脳される人間達を、見透かしているのか見抜いているか。ともかく、この事件が起きる前に、この作品を世に送り出したという事は飯田氏の「先見の目」があるという事だ。
もうひとつ特筆すべきは、配役ミスが無く(無名な俳優でも)下手糞な俳優が一人もいなかった。当時の俳優さんが現在も活躍していることが何より嬉しい。
第10話「PROPHECY」〜予言〜 (神谷司役「小木 茂光」)知的な冷たさ。「静」のなかに「悪」を感じさせる演技は見事だった。
第14話「SHADOW」〜影〜 (反町役「松重 豊」)すでにこの頃から、「凄み」「狂気」を感じる俳優。悪役というより「殺し屋」の役をやらせたら天下一品だと思う。
この作品は、「直人」「直也」2人の成長物語であったと同時に、善⇔悪、光⇔闇、陰⇔陽などの、人間の本質、真実に迫った心に残る作品だったと思う。制作費にお金をかけなくても、すばらしいドラマができる事を証明してくれた。 今、現在『NIGHT HEAD GENESIS』がパソコンテレビ「GyaO(アニメ)」で放送されているが、その後の「直人」「直也」は、実写でみたい。「豊川悦司」「武田真治」の15年たった2人を今見るのはやはり無理なのか。「飯田譲治さん、またこの2人の主演、共演で、お願いしますよ〜。」と言いたい。
| | 2007/09/18 00:53|TVドラマ|TB:0|CM:0|▲
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