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| 「怪奇大作戦」全話のなかで、一番面白い作品といったら、(欠番になった)この第24話「狂気人間」ではないかと、今でも思っている。
精神異常者を扱う作品なのに「面白い。」といったら弊害があるかもしれない。しかし、物語の流れ、あるいは物語のもっていき方が上手いのだ。全話すべて見た時、どれが一番印象に残る作品といったら、この作品しかないと思う。それくらい強烈だった。
ちなみに、「二番目は?」と問われたら後味は悪いが、第16話「かまいたち」だろう。第25話「京都買います」は、どうなの?とさらに聞かれたら、「あれは、名作(岸田森の演技と、映像美はピカ一!)だけれども、面白さといったらどうかな〜?」と言葉を濁すかもしれない。
第7話「青い血の女」の作品を、小学生(確か、低学年)の時、再放送で見て、「ひぇーひぇー」と恐怖に、びびりながら見ていた。ナイフを突き出した人形のアップのシーンが今でも思い出す。今、この作品を、子供(=小学生以下)が見たら、怖がって、夜眠れなくなると思う。
第24話「狂気人間」で、どうしても納得できないところがある。いや、どう考えてもおかしい。それは美川冴子が、「狂わせ屋」をはじめた動機だ。
精神異常者に夫と子供を殺されたのに、精神異常者の犯罪が、なぜ無罪になるようにするのだろう?精神異常者が、精神病院から退院できないように、あるいは有罪になるようにするのが筋だろう。
「私も不幸になったのだから、皆、不幸になればいいのよっ!」と、この世の中に復讐するためだとしたら、なおさら夫や子供の供養にならないだろっ!「俺の開発した脳波変調機を、(一時的に)精神を錯乱させる機械に改造しやがってっ!」と夫や子供が、あの世で嘆き悲しんでいると思う。(元々、何の研究をしていたんだ?)
しかし、この機械(=精神異常者が、精神鑑定で有罪になる機械)だったら、この物語は成立しなくなる。または別の物語になってしまう。いや、まてよ、この時点ですでに美川冴子自身が狂っているのかもしれない。そこまで考えて脚本家は書いていないと思うけれど。
この作品が、欠番、封印作品の理由はわかる。それは、11月9(金)に書いたウィキペディアや、個人のホームページでもうすでに書いあるので書く必要はないが、もうひとつ付け加えるとすれば、後半の冴子の精神病院の檻の中のシーンだろう。
なんで葉っぱのツル(枝)が鉄格子(柵)にまとわりついているのか?精神病院が錆び付いて廃れている悪いイメージをあたえるからだと思う。
精神病院で美川冴子が唄う「か〜ら〜す〜、なぜ鳴くの〜からすはや〜ま〜に〜。」は、意味不明。別に「象〜さん、象〜さん、お〜鼻がながいのよ〜。 」でも良かったわけだ。この歌詞に決めたのは誰もが知っている歌(詞)だから、たぶん脚本家の思いつきだと思う。そもそも歌う必要性はないと思うが。
この作品の根本的(根源的)なことは、刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」をどう考えるか、どう捉えるか、どう感じるかだろう。視聴者に投げかけた、問い掛けた作品だと思う。
第24話「狂鬼人間」エンディング
| | 2007/11/11 04:55|特撮|TB:0|CM:0|▲
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