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| このテレビドラマは、10年に一本だと思われる最高傑作だと思う。今なお燦然と輝く歴史的な作品と言っていいだろう。テレビドラマの金字塔である。医者、看護士を取り上げたドラマは数多いが、この作品と肩を並べるテレビドラマは存在しないと思う。
俳優名は敬称略です。
なぜ25年ぶりにリメイクした主演、唐沢寿明(財前五郎役)の方を取り上げなかったのか?唐沢寿明は下手な役者ではない。よくやっている(頑張っている)と思うが、田宮二郎と比較してしまうと、どうしても唐沢寿明の方が見劣りしてしまうからだ。
村上弘明もスペシャル番組で、(「白い巨塔」1990年4月2日、4月3日に放映で全2回)財前五郎役をしたが、この人がまた財前の役をやっても問題はなかったと思う。(個人的に言わせて貰えば、)どうせなら渡辺謙の財前五郎が見たかった。(白衣が似合うだろうし。)渡辺謙なら田宮二郎と演技力で匹敵するだろう。
この作品の原作者である山崎豊子の功績が大きい。大学病院に徹底的な取材をし、医学界に鋭いメスを入れ腐敗を暴き、それを文章にするのだから並大抵ではない。サンデー毎日に連載当時、読者から反響が大きかったのは、それだけリアリティーがあったと思われる。
重厚な人間ドラマにしているのは、浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物の取り上げ方だ。医者を極端に2つに分けるとすれば、お金以上に地位や名誉、権力を欲しがる医者と、出世欲もなく、地方、地域に根ざした医療を目指す医者とに分かれると思う。前者は財前五郎で、後者は里見脩二だろう。
物語の第一部は、医学界の権力闘争が主軸となる。浪速大学医学部第一外科の教授選の誰に一票を投じるか否か、お金を積まれて、心が動く人とそうでない人、激しい心理戦が展開する。(これって政財界でもありそうだが。)25年経過してリメイクした作品の内容も同じで、医学界って、こんな権力争いが今でも行われているのか?
そして第二部は、教授の座に上り詰めた財前が患者の遺族に訴えられる医療過誤裁判を中心にドラマは展開していく。そして裁判中に財前自らが病に倒れ癌であることがわかり、財前に死期が迫るのだ。裁判の行方と財前の運命はいかに、、、。
医療過誤問題を取り上げたが、これは現実にありえる事で、実際医者が逮捕されるニュースを何度か見聞きした。
財前五郎という一人の人間の生きざまを描いた作品ともいえる。 白い巨塔=たちふさがる厚い壁=権力、風格、威厳=希望、欲望、貪欲 いろいろ連想してみた。題名のつけ方も上手いと思う。 最近は、軽薄短小な連続ドラマばかりがもてはやされるが、どのテレビドラマも見る気にならない。重厚長大な連続ドラマは、年一回は放送して欲しい。
| | 2008/02/07 20:52|TVドラマ|TB:0|CM:0|▲
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